20名で行っていた入荷検品、仕分けを自動化し2レーン3名まで削減したInwatec入荷品検査・仕分けシステム

Nihon no okyakusama he

国内ユニフォーム工場 Inwatec 入荷品検査・仕分けシステム導入事例

1日最大25,000点を生産する関東のユニフォーム工場では従来20名の人海戦術でポケットチェックを行っていましたが、Inwatec 入荷品検査・仕分けシステムを導入したことで、3名体制でこの工程が可能となり大幅な省人化に成功しました。今回、システム導入の経緯やメリット等、お話を伺いました。

 

ジェンセンが扱うInwatec 入荷品検査・仕分けシステム。国内での導入が増えている中、2020年春にシステムを導入し稼働開始した関東地方のユニフォーム工場(1日最大25,000点生産)に、導入の経緯や感じているメリット等、お話をお伺いしました。

 

「当工場では、一日数回に分けて、洗濯物が工場にトラックで到着するのですが、以前はそのたびに仕上げエリア等の人員を20名程入荷場に集めて人海戦術でポケット内の異物のチェックと洗濯前の仕分け作業を行っていました。この時間帯は仕上げ作業が滞るため、工場の中でボトルネックを作ってしまうことになっていました。

工場をより効率的に稼働させるための改善点の候補として、この部分に着目していたところ、Inwatecのシステムの存在を知り、ジェンセン社にコンタクトを取りました。」

 

同社が導入したInwatec全自動入荷仕分けシステムはロボットとAIでポケットチェックから品種仕分けを自動化するものです。バッファコンベア上にまとまった量の入荷品を載せると、ロボットセパレーター THORが時間1500点の高い処理速度で品物を1点ずつ分離し、ベルトコンベアに載せていきます。品物はX線検査機 ODINを通過し、異物混入の検査が行われ、HEIMDAL識別装置で読み取ったRFID情報に応じてカートへの品種仕分けが連続して全自動で行われます。仕分け後は、設定重量分が溜まったカートを洗濯エリアへ運び、そのまま洗濯機へ投入するだけとなりました。

品種仕分けは、同社で導入したRFID識別ユニットの他、カメラによる画像識別の仕様もあり兼用可能です。また、仕分け先はカートまたは直接バッグにも下ろす手動・自動兼用仕分けも、世界各国で複数導入されています。

 

20名の人海戦術で行っていたポケットチェックは、このシステムを導入したことで、2ライン3名体制で可能となり大幅な省人化に成功しました。仕上げ要員を入荷検品にあてるためにラインを停止させる必要がなくなり、ライン全体の生産性が格段に向上しました。

 

ODIN X線検査機による異物検査では、ポケット内に忘れられたペン、印鑑、リップクリーム等を高精度で検出します。特に金属パーツを含まないマーカーペンやサインペンなどはX線写真の性質上、識別の難易度が上がりますが、非常に大きな画像ライブラリを用いて専用にトレーニングしたAIにより高い検知率を実現しています。

 

「手作業でポケットチェックを行っていた頃は、検査漏れから移染事故が発生することがあり、マーカーペン等が混入した場合には1バッチ全体を1日がかりで染み抜きすることもありました。システム導入後、移染の頻度は大きく下がりましたし、1バッチ全体に被害が及ぶような移染は発生しなくなりました。

 

X線検査機 ODINは、異物の検知の他に、ジッパー・ボタン・バックル等衣類の付属品を正しく見分けることも行います。

 

「機械による自動検査では、当社が扱っている特殊ユニフォームに付属する通常とは異なる形状のバックルやボタンを誤って異物として検知してしまうことを導入検討時から懸念していました。検討時には、当社が送付したサンプルの検知精度試験をInwatecに依頼し、InwatecからはODIN標準機での検知テスト結果と、AIトレーニングを行った場合にどの程度の精度向上が見込まれるかをレポートしてもらいました。」

 

システムをご発注いただいた後に、より多くのユニフォームと異物のサンプルを提供いただき、Inwatec社で繰り返しスキャンしAIに事前学習をさせました。結果、据付稼働時にはご満足いただける検知精度を達成し、さらに稼働後の数か月間の日々の生産で収集した画像をベースにAI学習を深めた結果、検知精度はさらに高まり、現在は2つある自動ラインの仕分け後カートの管理と不合格品の対応をたった1名の方で作業できるほどに精度の高い検査ができているそうです。

 

たまたま、省人化を行ったタイミングで新型コロナウィルスによるパンデミックが発生し、洗濯工場の業務内でも感染症対策が求められるようになりました。

 

「自動化によりソーシャルディスタンスを守れる作業場となっています。以前は20名が入荷場に集まり検査と仕分けをしていましたので、コロナ禍において当時のままの運用はできなかったと思います。

洗濯前の入荷品にはウイルスが付着している可能性もあります。今は従業員が洗濯前のユニフォームに触れる頻度は各段に下がりました。従業員の感染リスクを最小限に抑えて安全に業務を継続できている点もこのシステムの恩恵と感じています。」

 

導入検討時には他社の機器も検討に上がっていたそうです。最後にInwatecのシステム導入に至った経緯を伺いました。

 

「導入検討段階では、他社のソリューションも含めて情報収集やサンプルでの試験を行っていました。Inwatecのシステムに決めた1つ目の理由は、異物検知の精度が他社より優れていたことです。またAIのトレーニングによる検知精度の伸びしろについてもテスト時に評価できたことが良かったです。2つ目の理由としては、入荷処理の自動化ソリューションとして異物検査の前のロボットピッカー、異物検査後の品種に応じた自動仕分けの部分まで全自動のパッケージになっている点が他社には無い唯一の物だったことです。」

 

人海戦術で行っていた入荷検品、仕分けを自動化し20名から3名に大幅削減できたこと、入荷時に仕上げラインを停止する生産性のボトルネックが解消されたことに加え、コロナ禍で懸念されるウイルス感染の可能性を含む洗濯物への接触をなくし、従業員の健康と安全を守ることができたのも大きなメリットになったと伺っています。

 

 

今回ご紹介しましたロボットとAIによるInwatec全自動入荷検品・仕分けシステムと省人化についてのご質問、ご相談は、ジェンセン・ジャパン株式会社までお問い合わせください。
info-jp@jensen-group.com

 

 

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