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火、水、土、空気:4つの要素で、クリーン&ドライ

MeyerundKuhl Spezialwäschen GmbHは、スポーツやレジャー、消防服用の機能性繊維の洗濯と防水加工を専門とする、業界をリードする総合サービス企業です。環境負荷の少ない最高品質で革新的な洗濯技術で有名な同社はJEENSENの技術ソリューションに信頼を寄せており、同社の洗濯プロセス用に完全に対応したJENSENの小・中量の洗濯物向け自立型洗濯脱水機 JWEと乾燥機 JTDを使用しています。

「我々は、環境と繊維にやさしい方法の開発に常に注力している」と話す同社社長のアレックス・マイヤー氏。ドイツとオーストリアにおける機能性衣料の洗濯および防水加工の市場で急激な成長を遂げた今、他のヨーロッパ諸国に進出する方針を打ち出しています。同社は多角的な市場アプローチをとっており、顧客は専門店、メーカーの店舗、アウトレット、オンラインショップ、自社のオンラインショップなど、さまざまなチャネルを通じてサービスを利用することができます。顧客がDHLで発送した衣料は、数日間の内に洗濯され、防水加工されて返送されます。この方法で、たった1台の配送車で1000件の顧客への対応をこなすことができています。その他の受注には郵便、または自社の受け取りステーションで対応しています。

ほぼ10年間、スピンオフとして成功
Wäscherei Meyer(クリーニング業)とDr. Kuhl Unternehmensberatung GmbH & Co. KG(企業コンサルタント)のスピンオフとして、同社は、ドイツ・ニーダーザクセン州ゲッチンゲンの近くにある小さな街、ハルデクセンで2014年にアクセル・マイヤー氏とヨッヘン・クール氏によって創設されました。アクセル・マイヤー氏は20年以上の経験をもつ特殊クリーニングのエキスパート、ヨッヘン・クール氏は中規模企業における事業プロセスの最適化とデジタル化を専門分野とする企業コンサルタントです。彼の専門知識をもとに、受注から洗濯され、防水加工された衣料の配送にいたるまでのスムーズなプロセスが確立されています。


あらゆる要素に対応する機能性衣料
アウトドアウエアや機能性衣料には、できるだけ長い期間、着用者を水や風から守ると同時に通気性を保ちながら高い着心地を確保することが望まれます。ところが、着用と洗濯の繰り返しによって、水や汚れをよせつけない「撥水効果」は時間とともに徐々に薄れていきます。撥水性と通気性を維持するため、または長期間の使用後にこれらを再現するには特殊なお手入れが必要になります。同社では独自の洗濯・防水加工方法により、最高レベルの清潔さと衛生性を保ち、防水性を元の状態に戻してお客様にお返ししています。さらに、アウトドア衣料用としては、環境に害を与えるフッ素系界面活性剤(PFC)を使用しません。 

「我が社の提携パートナーには、Jack Wolfskin、VAUDE、Mammut、Kjus、Bergans、Schöffel、Rosenbauer、S-GARDといったドイツそして世界で有数のアウトドア製品、オートバイ製品、消防服の各種ブランドメーカーや関連する専門店が含まれています」とヨッヘン・クール氏は話しています。「オーベルシュトルフのJack Wolfskinに機能性ジャケットを持っていって、地元のJack Wolfskinで受け取ることも可能。これはすばらしいサービスだと思う。」

両社長はオートバイという共通の趣味を持っています。これがバイクウェアのクリーニングと防水加工という事業のさらなる拡大にもつながっています。


雨が降ろうと風が吹こうとツーリング中はドライのまま
バイクウェアは雨や風からの負荷を強く受けるだけでなく、通常は非常に高価格です。オートバイに乗るのが大好きというアクセル・マイヤー、ヨッヘン・クールの両社長は顧客のニーズを良く知っています。雨が降ろうと風が吹こうとツーリング中に水にぬれないこと。ウェアの保護機能と価値を維持するためには、専門的なお手入れが必要となります。バイクウェアに特化したクリーニングプロセス、洗浄・防水加工剤、マシンによって、通常のクリーニングシステムでは不可能な、優れたお手入れを実現させたのです。 


「我々は洗濯と消防服をよく知っている」
小規模から大規模にいたるまでの消防団の消防服のクリーニングと防水加工もMeyerundKuhlのサービスに含まれます。消防服の洗濯加工が話題にのぼると、アクセル・マイヤー氏の目は輝きます。「救助、消火、救出、保護といった活動を行なうにあたって消防服は最も重要なツールのひとつ。このような消防服が常時使用可能な状態にあること、そして適切な保護機能が維持されるようにするためには、専門的なクリーニングが不可欠です。我が社が長年にわたって開発してきた洗濯加工法は、消防服の寿命を延ばすことにつながっています」と防護具について詳しい営業担当セバスチャン・ゼーガー氏は話しています。

クリーニングと防水加工はEN 469を厳守したうえで行なっています。ここでもアクセル・マイヤー氏の経験が生かされます。彼は30年以上にもわたって消防団幹部としても活動しているのです。「我々は、普通はあまりつながりのない洗濯と消防服という2つの分野をよく知っている」とアクセル・マイヤー氏は誇らしげに話し、「我が社では、アンクラームからグラーツにいたるまでの地域の消防団のヘルメットから消防服、そしてブーツにいたるまでのすべてを洗濯している」と加えています。


JENSEN JTDおよびJWE: 洗濯プロセスのプロ
これを可能にしているのが、MeyerundKuhl 社の洗濯工程のために完全に特化したJENSENの小・中量の自立型洗濯機と乾燥機です。特殊クリーニング用としては洗濯脱水機 JWE 24 および JWE 40 (洗濯量24kgと40kg向け)と独立型乾燥機 JTD 40 および JTD 60(容量40kgと60kg向け)を使用しています。JWE洗濯脱水機ではドラム間隔を最低限に抑えてスピーディーな加熱を実現したことから、水消費量が10 リットル/kg以下にまで低減されています。 

カスタマイズされたサイクル時間、水量、温度、脱水速度といった特殊な洗濯プログラムによって、様々な洗濯物の種類や量に対応可能。これは同社の特殊クリーニングに理想的です。「マシン操作とメンテナンス説明がディスプレイに直接表示される。これには本当に重宝している」とアクセル・マイヤー氏は嬉しそうに話しています。

JWEシリーズはJTD乾燥機でさらに充実したものとなっています。完全に独立したこれらのマシンは効率的に熱を利用しています。緻密な冷却工程により、エネルギーの浪費を抑えているのです。

私たちの目標は、低い資源消費で洗濯処理量を上昇させるためのシステムとソリューションをもってMeyerundKuhl社のようなクリーニング業者のパフォーマンス向上のお手伝いをすることにあります。JENSENでは、長年にわたり持続可能的な側面に配慮した機械開発と企業行動を重視し、持続可能なクリーニング事業の自動化に献身的に取り組んでいます。 

MeyerundKuhl社では環境への低負荷を重視しており、特殊衣料の防水加工の際には環境に害を与えるフッ素系界面活性剤(PFC)を使用していません。衣料が発送された際に使用された段ボール箱は返送用として保管され、再利用しています。これによって、梱包廃棄物を削減しています。さらに、引き取り時に使用される袋は再利用可能なうえ、洗濯物をほぼ無菌で運搬できます。

傍観ではなく積極的な参加を
厳しい状況で活躍する機能性衣料や特殊衣料の洗濯とは非常に特別で刺激的なビジネスです。「他の専門的な企業と同様、新しい人材を我が社でも探しています。このようにかっこいい業界で仕事をしてみたいという人材を」とアクセル・マイヤー氏は強調しています。「誰もが不可能だと思うものすべてを洗うのが我々の使命。これはすばらしいこと。これを実際に体験してみたいと思う人は、当社まで直接応募してください。」このようにして、MeyerundKuhlのチームは、火、水、土、空気という4つのエレメントに対応する衣料を洗濯するという責任の重い仕事に毎日取り組んでいるのです。

特殊クリーニング用として、洗濯脱水機 JWE 24およびJWE 40が使用されています。

次の出動に備えて消防服が準備されています。

各種洗濯脱水機をJTDシリーズの乾燥機が補完しています。

雨が大好き!MeyerundKuhlは、どのような天候にも快適なウェアのためのサービスをお届けしています。

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